VNCの接続設定やwifiのセットアップ、必要なアプリケーションを追加 その1

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Raspberry PiのVNC接続の設定

 本記事では、Raspberry Pi OSのVNC機能を有効化して、PCからRaspberry PiにVNC接続して、モニターを接続した場合と同様にGUI(Graphical User Interface)環境で基本的な設定を行います。

固定IPアドレスの設定

はじめに、Raspberry Pi OSに固定IPアドレスの設定を行います。Raspberry Pi OSでは、dhcpcdというサービスがネットワークの管理を行っています。
dhcpcdは、幅広く利用されているDHCPとDHCPv6に対応したDHCPクライアントです。様々機能があり、DHCPサーバからIPアドレスなどのホスト情報を取得し、ネットワークインターフェイスに設定する機能に加えて、固定IPアドレスを設定する機能などもあります。
このdhcpcdサービスの設定ファイルである「/etc/dhcpcd.conf」ファイルを以下のとおり編集し、固定IPアドレスを割り当てます。ここでは、以下のように設定を行います。
(※ご使用の環境に応じて、適宜、置き換えて設定してください。)

項目 設定内容 備考
IPアドレス 192.168.0.10 ブロードバンドルータのLAN側の
IPアドレス
サブネットマスク長 24 ブロードバンドルータのLAN側の
サブネットマスク長
デフォルトゲートウェイ 192.168.0.1 ブロードバンドルータの
IPアドレス
DNS 192.168.0.1 ブロードバンドルータの
IPアドレス

図1

接続確認

 再起動が完了した後、TeraTermを使用して、設定を行った固定IPアドレスで接続できることを確認して下さい。

VNC機能の有効化

 Raspberry Pi OSのVNC機能を「raspi-config」コマンドを使用して有効化します。
1.TeraTermを使用して、Raspberry Piに接続します。
2.以下のように、「raspi-config」コマンドを実行します。

souce

pi@raspberrypi:~ $ sudo raspi-config
pi@raspberrypi:~ $

3.以下の画面が表示されますので、「3 Interface Options」を選択し、「<Select>」を選択します。

4.以下の画面が表示されますので、「I3 VNC」を選択し、「<Select>」を選択します。

5.以下の画面が表示されますので、「<Yes>」を選択し有効化します。

6.以下の画面が表示されますので、「<Ok>」を選択します。

7.以下の画面が表示されますので、「<Finish>」を選択します。

8.以下の画面が表示されますので、「<Yes>」を選択し再起動します。